好きなものつめあわせ

音楽、映画、漫画などの感想(駄文)を書き散らかします。

ホームシック衛星2024(2/11 Kアリーナ横浜)感想 - そこにいると分かるように送ってくれて

BUMP OF CHICKEN TOUR ホームシック衛星2024の初日、
 2/11(日)Kアリーナ横浜で行われたライブの感想です。

※あくまで一個人の意見です(解釈、考察、妄想も多分に含みます)

 

※一部、BOCの演奏技術に関してネガティブな感想が含まれます。
 ご覧になりたくない方は、このページは閉じて回れ右をしてくださいね!

 

---- ここから盛大にライブ内容のネタバレしています ----

 

 

 

セットリスト

01. 星の鳥

02. メーデー

03. 才悩人応援歌

04. ダイヤモンド

05. ハルジオン

06. ハンマーソングと痛みの塔

07. プラネタリウム

08. 花の名

09. arrows

10. 東京賛歌

11. 真っ赤な空を見ただろうか

12. かさぶたぶたぶ

13. アリア

14. 天体観測

15. 銀河鉄道

16. supernova

17. 星の鳥 reprise

18. カルマ

19. voyager+flyby

<ENCORE>

20. くだらない唄

21. BUMP OF CHICKENのテーマ

 

感想

結論を先に書くのがこのブログの通常フォーマットなのですが、今回はかなりの興奮状態できれいにまとめられそうもありません。悪文、乱文、長文ご容赦ください。

 

BOCのライブに行くとなぜかいつも涙が出てしまうのですが、今回は終始泣きっぱなしでした。オープニングで映像が流れ、王様と友人達が作ったBOCエンブレムに星の鳥が飛び込んで行く。その時点で、既に目の前は涙でくもってましたよ。王様よかったね、星の鳥は忘れずに来てくれたよ。

 

メーデー」で、藤原基央氏がギターを揺らしながら「君にまた会いたくてここまで来たんだぜ。さあ、力を貸してくれ」と言う。藤原、泣かせに来とんのか。

 

そしてラストのvoyager+flyby。これが凄まじかった。藤原氏のギターでvoyagerが静かに始まり、原曲のまま進んで行きます。そしてflybyに入る前に間奏をはさむのですが、「はさむ」なんて言葉では片づけられない存在感に圧倒されました。voyagerが始まった途端に興奮状態になってしまい間奏の詳細は頭から吹っ飛んだのですが、転調しまくり・各楽器が荒ぶりまくりで。

orbital periodラストのflybyは離れて行く寂しさをどうしたって感じさせるのですが、この間奏が迎えに行くような印象さえ受けて。その寂しさがすくわれた気にさせられました。

 

そしてflybyの歌詞変え。ただでさえライブ中は涙が止まらない状態でしたが、この新しい歌詞で涙腺が完全崩壊しました。おそらく間違っている部分もありますが、変更された歌詞は概ねこんな感じだったような気がします(青字部分が変更箇所)

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ワタシハ ドンナニ離レテモ イツダッテ僕ノ 周回軌道上
アナタハ ドンナニ離レテモ イツダッテ君ノ 周回軌道上

 

応答願ウ
涙と雲の向こう 虹の隙間に目を凝らした*1
flyby きっとまた巡り合えると心の奥が信じてた
バイバイ 忘レテモ構ワナイ 忘レナイカ
応答願ウ ズット 応答願ウ
ここにいることが分かるように メロディーヲ送ル

 

○月×日
本日モ通信試ミルガ 応答ハ無シ
アナタハ ドンナニ離レテモ 君ノ心ノ 周回軌道上

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藤原氏の「ここにいることが分かるように」が私の耳に届いた瞬間、心臓をわしづかみにされたような、喉の奥が詰まったような感覚に体をつかまれて感情はぐちゃぐちゃ、ついでに涙で顔もぐちゃぐちゃになりました。

 

私はずいぶん長いことBOCを聴いていますが、一時期彼らの活動の方向性がそれまでとは大きく変わったように思えて、「?」と感じた時期がありました。色々な大人の事情なのかそれに対する藤原氏の変化なのか、おそらく両方なのでしょうねと思いつつ、違和感は消えませんでした。

 

でも、藤原氏は多分、「ここにいることが分かるように」曲を送り出してくれていた。彼の言葉とメロディーができるだけ遠くまで届くよう、なるべく見つけやすく在るように唄ってくれていた。ずっと、ずっと。私が「?」と首をかしげて距離を置いた時も。そして今も。いつかまた、「応答願ウ」にこたえてくれる時が来ると願いと祈りを込めながら。

 

他人から見れば的外れな感想でも構わない。私の耳には、この日のflybyはそういう意味を持って届いたから。

 

そして藤原氏のこの唄い手としての在りようが、どうしようもなく悲しくて切ないと言うか、胸に迫るものがあって、号泣してしまった。

 

ありがとう。「ここにいることが分かるように」メロディーを送ってくれたおかげで、そこにいるって見つけることができた。

 

私のためでないことなんてわかってる。それでも、私の耳にも聴こえるよう唄ってくれたから、見つけやすい場所で光り続けていてくれたから、またあなたを見つけて巡り合うことができたよ。ありがとう。

 

これはきっと届かないだろうし、届いても伝わらない類のものだろうけれど。きっとBOCが藤原氏が送ってくれたメロディーも、全てを見つけ切れていないだろうけれど。それでも、ありがとう。

 

その他、細かい感想は以下の通りです。

  • 藤原氏の歌声は本当に素晴らしかったです。「少し苦しそうかな?」と感じる瞬間はあっても、そんなもんすぐにかき消される程度のノイズでしかありません。おそらく全曲、キーは原曲のままだったかと(半音下げた曲は無し)

  • Kアリーナ横浜、とにかく音響が良かったです。藤原氏の声も、各楽器の音も本当にクリアーに聴こえました。その反面、ミスもわかりやすかったんですが…。特に藤原氏ではないギターの方が…。どうなんでしょう…個人的には…ちょっとつらいと感じるレベルのミスがけっこうあり…。何度かライブの没入感が消失→現実に引き戻されましたね…。
    特に連続した単音を弾く際に、早弾きでもないのにどれかの音が突然ヘタれると言うか気が抜けた音になると言うか…前後の音と全く違うへにょ〜んとした音色になってしまうことが多く…。同様にアルペジオでも、音の粒が(良くない意味で)ものすごく不均等になる瞬間が割とあったような気がします…。

  • MCはチャマがホテルのキーカードを失くした(でも後で見つかった)話など。全体的にMCは短かく、ライブ最後の藤原氏の話も「だいぶ汗かいて体がしっとりしてるんじゃない?インフルとか流行ってるから、あったかくして帰ってね」くらいで終わり。会場の時間が押していたんでしょうかね?

  • voyager+flybyは、ツアー終了後に音源化してくれますよね?間奏もカットしませんよね!?

※ブログ内の画像は、すべて公式HPからお借りしました。

*1:「虹の」が聞き取れずやや曖昧です。他の単語かもしれません。